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“特集” 【追跡】 ウォーレン・バフェット ルーブリゾール買収で信頼に傷 

バフェット氏後継有力候補デービッド・ソコル(David Sokol)氏の辞任を発表。
ウォーレン・バフェット氏が経営する米投資会社バークシャー・ハザウェイによるルーブリゾール買収過程で、バフェット氏の有力後継候補だったデービッド・ソコル氏による事前株式取得は利益相反、倫理的に正当化できないと指摘の声。

バフェット氏はかつて、「信頼を得るには20年かかるが、それを失う時は5分しかかからない」と言ったことがある。 バークシャーの高い評判が地に落ちたとは言えないにしても、評判に傷がついたことは間違いない。

「周囲の人からそれなりの評判を得るには20年かかる。だが、その評判はたった5分で崩れることがある。そのことを頭に入れておけば今後の生き方が変わるはずだ。」
[出典] Amazon.co.jp 史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵

"It takes 20 years to build a reputation and five minutes to ruin it. If you think about that, you'll do things differently."
[出典] Amazon.co.jp The Tao of Warren Buffett



デービッド・ソコル氏とは?
◆バークシャー傘下のミッドアメリカン・エナジーとネットジェツの会長
◆ミッドアメリカン・エナジーは中国電気自動車会社BYDに投資
 ※この投資によりバフェット氏がBYDに投資ということに。
【Shelbyの視点】 バークシャー傘下のミッドアメリカン・エナジーが中国の電池・自動車メーカーでBYDに投資 [2008年9月27日]
◆ミッドアメリカン・エナジーはコンステレーション・エナジーを救済
【Shelbyの視点】 バフェット コンステレーション・エナジーを救済 [2008年9月19日]

ルーブリゾール買収過程
◆2011年1月5~7日、ソコル氏はルーブリゾールの株式9万6060株を個人で取得
◆ソコル氏がバフェット氏にルーブリゾール買収を提案
◆ソコル氏は自身がルーブリゾール株を保有していることをバフェット氏に報告。保有株数など詳細は報告せず。
◆2011年3月14日、バークシャーは28%のプレミアムとなる1株135ドルでルーブリゾール買収を発表
【Shelbyの視点】 ウォーレン・バフェット 米特殊化学会社ルーブリゾールを買収を発表 [2011年3月14日]
◆ソコル氏は少なくとも298万ドルの利益を取得

ルーブリゾール買収発表後
◆2011年3月19日、ソコル氏はルーブリゾールの保有株式数をバフェット氏に報告。
◆2011年3月28日、ソコル氏が辞任。ソコル氏がルーブリゾール株を購入していた事実について、バフェット氏は違法行為ではないと指摘。
◆2011年3月30日、バフェット氏はソコル氏の辞任を発表。
◆バークシャーの株主であるYCMNETアドバイザーズのマイケル・ヨシカミ氏は「バフェット氏は透明性を誇っていたが、これは透明とは言えない」と指摘。
◆株式市場では、バークシャーの内部管理や利益相反の問題を指摘する声。
【Shelbyの視点】 フィナンシャル・タイムズ|バフェット氏ファンド 信頼に傷 企業統治 見直す契機 [2011年4月6日]
【Shelbyの視点】 フィナンシャル・タイムズ|身内に甘いバフェット 後継者辞任で露呈 [2011年4月7日]
◆証券取引委員会(SEC)と司法省はコメントを拒否。

バフェット氏後継候補が辞任、バークシャー買収企業株の取得明らかに
(2011年 03月 31日 12:51 JST ロイター)

[ニューヨーク 30日 ロイター] 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の率いる投資会社バークシャー・ハザウェイBerkshire Hathaway/NYSE BRK.a)で後継者の有力候補とみられていたデービッド・ソコル氏が辞任した。

同氏はバークシャー傘下のミッドアメリカン・エナジーとネットジェツの会長を務めていた。

 30日にバフェット氏が明らかにしたところによると、バークシャーが今月に買収した特殊化学のルーブリゾールLubrizol Corporation/NYSE LZ)の株式を、ソコル氏は昨年12月に取得し売却、1月初めに再度購入し、その後バフェット氏に買収を勧めていた。

 バフェット氏によると、ソコル氏は自身がルーブリゾール株を保有していることに「簡単に触れた」が、バフェット氏はソコル氏の保有株式数などをそれ以上調べなかったという。

 バフェット氏は当初、買収案に乗り気ではなかったが、ルーブリゾール最高経営責任者(CEO)との会話内容をソコル氏から聞いた後、買収を考えるようになったという。バークシャーは3月14日、28%のプレミアムとなる1株135ドルでルーブリゾール買収を発表した。

 ソコル氏がルーブリゾール株を購入していた事実について、バフェット氏は違法行為ではないと指摘。28日付のソコル氏の辞表内容は明らかにしなかったが、慈善活動に従事する意向を示していたと述べた。

 バークシャーの株主であるYCMNETアドバイザーズのマイケル・ヨシカミ氏は「バフェット氏は透明性を誇っていたが、これは透明とは言えない」と指摘。

 市場では、バークシャーの内部管理や利益相反の問題を指摘する声があがっている。

 バークシャーのクラスB株は時間外取引で3%下落した。

 ソコル氏は1月5─7日にルーブリゾール株9万6060株を取得。当時の株価とバフェット氏が合意した買収価格から計算すると、少なくとも298万ドルの利益が発生したとみられる。

 バフェット氏がなぜこのタイミングでソコル氏の取引を明かにしたのかは不明。当局がこの問題を調査しているかも明らかでない。証券取引委員会(SEC)と司法省はコメントを拒否している。

 バフェット氏はこの日発表した声明で、ソコル氏は解任されたわけではないと明言。数年前から2度引退を申し出ており、辞任を受け入れたと説明した。

 バフェット氏がソコル氏の保有株式数を知ったのは3月19日。ソコル氏が辞任したのは3月28日。バフェット氏は辞任は予想外だったとしている。 

 カボット・マネー・マネジメントの債券ポートフォリオマネジャー、ウィリアム・ラーキン氏は「特にこのような状況では、ブランドがすべてだ。ブランドに傷がつけば、困ったことになる。バークシャーでこのような問題が起きたことは過去に聞いたことがない」と述べた。

 バフェット氏は、今年の株主への手紙で、ネットジェツとミッドアメリカン・エナジーの経営で実績をあげているとソコル氏を称賛。

 1年前にも「極めて有能な経営者」と評価するなど、同氏の手腕を高く買っていた。

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フィナンシャル・タイムズ|身内に甘いバフェット 後継者辞任で露呈 

身内に甘いバフェット、後継者辞任で露呈
(2011/4/8 0:00//英フィナンシャル・タイムズ特約)

(2011年4月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
筆者は一度、米ガルフストリーム製のビジネスジェット機に乗せてもらったことがある(言うまでもなく、取材が目的だった)。はるか下を飛ぶ民間航空機を揺るがす乱気流を逃れ、上空5万フィート近くを飛ぶジェット機の革張りのキャビンで過ごす経験は楽しかった。一般人とは異なるルールで生きるエリート層の仲間入りをしたような気分になったものだ。


バフェット氏に「弁解の余地なし」

筆者が思いつく限り、米ネットジェッツが運営する航空機でのこの短いフライトが、デービッド・ソコル氏の倫理観の盲点を説明する唯一の要因だ。ソコル氏はウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイ傘下のネットジェッツ会長で、個人の投資と雇用主の投資を混同した末に先週辞任した。ソコル氏は今も、間違ったことをしたとは考えていないようだ。彼は高く飛びすぎ、舞い上がっていたのではないかと思わされる。

バークシャーが先月、化学大手ルーブリゾールを買収する前に同社株を購入し、個人的に300万ドルの利益を得ていたソコル氏だが、その責めを負うべきは彼一人ではない。

バフェット氏はかつて「インディフェンシブル(防御不能、弁解の余地なしの意)」という名のジェット機を所有していた(もっとも、最近はネットジェッツで移動している)。これはバークシャーの経営トップ層のコーポレートガバナンス(企業統治)をうまく言い表す言葉だ。ソコル氏の失態を受け、80歳のバフェット氏は自身の失策に対処しなければならないだろう。


■「一線を越えていない、忘れろ

バフェット氏は昨年、バークシャーの幹部と取締役(ソコル氏を含む)に宛てたメモで、ソコル氏の行動についてあらかじめ判断を下していた。「妥当性や適法性が疑われる出来事に気づき、ためらうようなことがあれば、電話してくれ」とバフェット氏は書いた。「何らかの行動が境界線に近いかどうか疑わしい場合は、一線は越えていないと考え、忘れろ

これは、ソコル氏の辞任を発表する声明で、バフェット氏が遠まわしにソコル氏を半ば擁護した発言よりずっと明確だ。「デイブも私も、彼のルーブリゾール株購入が違法だったとは決して思っていない。彼は私に、株式購入は辞任を決める要因ではなかったと話している」。違法ではない? バフェット氏が倫理を口にしない時は、何かが裏にある。

ソコル氏のしたことは、米国の法律の下でインサイダー取引に当たるかどうかはともかく、間違いなく分別を欠いた。彼はバークシャーにルーブリゾール買収を勧めたシティグループの関係者らと会った翌日に同社株を買い始めた(その後、バークシャーは同社を買収した)。


個人投資は監視せず

ソコル氏は、自分は以前からルーブリゾール株を買おうと考えており、内部情報は持っておらず、何かの折にバフェット氏に株式保有について伝えたと話しているが、それは弱い抗弁だ。

たとえソコル氏が、ルーブリゾール買収を検討すべきだという自身の助言をバフェット氏が聞くかどうか確信できなかったにせよ、彼は私事と会社の業務を不適切な方法で絡ませた。潜在的な買収先候補の株式を個人で売買することは、ウォール街の銀行では明確に禁じられている。こうした銀行も、こと金銭的な利益相反については、潔白とは言えない存在だ。

ソコル氏は、やんわり言えば、「ライトタッチ」のアプローチと呼べるバークシャー上層部の管理体制のおかげで、罰せられずに済んだ。同社には、ネブラスカ州オマハでバフェット氏を支える20人前後の従業員の個人的な投資を監視するコンプライアンス部門がない。インフラは何もない。信頼の文化があるからだ」と、バフェット氏の伝記『スノーボール
』の著者、アリス・シュローダー氏は言う。


「田舎の億万長者」のように

バフェット氏と彼の右腕であるチャーリー・マンガー氏はその代わり、国際金融の「田舎の億万長者」のように経営に当たり、庶民的な見識(その多くは本当に賢明なもの)を駆使し、握手によって取引をまとめる。

我々が信頼しているのは、プロセスではなく人だ。『うまく採用し、管理は少なくする』という規範は、(事業会社のトップと)私の双方に合っている」。バフェット氏は2010年のバークシャーの株主への書簡でこう書いている。

これは鉄道会社を運営するには奇妙なやり方に思えるかもしれない。だが、バークシャーが2009年に買収した鉄道大手バーリントン・ノーザン・サンタフェや、保険会社、エネルギー会社などを運営する方法として極めて効果的であることが証明されている。こうした事業部門はすべて、自前の経営陣とリスク管理部門を抱えている。

しかし、各社の上に位置するのは、何年も怪しげなコーポレートガバナンスをしながら株主に許されてきた家父長的なヘッジファンドだ。


身内ばかりの取締役会

バークシャーは二重の株式構成になっており、株式の34%を所有するバフェット氏に支配的な議決権を与えているだけではなく、10年ほど前までは、同社取締役会はバフェット氏の息子のハワードなど身内や仲間ばかりから成る7人で構成する組織だった。

取締役会はそれ以降、独立性が高まったが、同社初の筆頭外部取締役になる可能性が高いメンバーがビル・ゲイツ氏だという事実はあまり評価できるものではない。何しろゲイツ氏は、バフェット氏の親友であり、ゲイツ財団への共同出資者であり、頻繁にブリッジを楽しむ相手だ。

バフェット氏の投資家としての実績に文句をつけるのは不可能だが、会社の上層部のインナーサークルに誰を入れるかという判断、また、彼らが許される自由裁量に関する実績はそれほどためになるものではない。

マンガー氏の家族は、バークシャーが2008年に中国の電池メーカーの比亜迪(BYD)に出資する前に、BYD株の3%を所有していた。


後継者は白紙に

バークシャーのインナーサークルが良心的に振る舞い、バフェット氏があと何十年も仕事を続けられるのであれば、これは大した問題ではないかもしれないが、今は間違いなく問題だ。ソコル氏はどこにでもいる人ではなかったからだ。バフェット氏は恐らく遺言書に、自身の死後、バークシャーの事業を引き継ぐ後継者として彼の名前を記していた。

今回の失態でバークシャーに官僚主義を押し付ける必要はないが、取締役会は利益相反を排除し、上層部の任命について独自の評価をして、独立性をはっきり示す必要がある。

我々は誰しも、こうした制約や規律を逃れられるほど高く飛びたいと思うものだが、それが自分たちにとっていいことだとは限らないのだ。

By John Gapper

ウォーレン・バフェット ルーブリゾール買収で信頼に傷 

バフェット氏ファンド 信頼に傷 企業統治 見直す契機
(2011年4月6日 日本経済新聞/英フィナンシャル・タイムズ特約)

著名投資家のウォーレン・バフェット氏はかつて、「信頼を得るには20年かかるが、それを失う時は5分しかかからない」と言ったことがある。

「周囲の人からそれなりの評判を得るには20年かかる。だが、その評判はたった5分で崩れることがある。そのことを頭に入れておけば今後の生き方が変わるはずだ。」
[出典] Amazon.co.jp 史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵

"It takes 20 years to build a reputation and five minutes to ruin it. If you think about that, you'll do things differently."
[出典] Amazon.co.jp The Tao of Warren Buffett


バフェット氏が経営する米投資会社バークシャー・ハザウェイBerkshire Hathaway/NYSE BRK.a)での一連の出来事によって、同社の高い評判が地に落ちたとは言えないにしても、評判に傷がついたことは間違いない。

(バフェット氏の有力後継候補だった)デービッド・ソコル氏は米特殊化学大手ルーブリゾールLubrizol Corporation/NYSE LZ)の株式を購入した。それが厳密に法律に照らし合わせてどうであろうとも、倫理的には正当化できないだろう。

バークシャー・ハザウェイは買収意欲の強いコングロマリットで、買収先を探すことがソコル氏の仕事の一部だった。

銀行がソコル氏にルーブリゾールを買収対象として提示した後、彼は個人的にこの会社の株式を買った。そのあとで彼は同僚に対し、数週間以内により高い価格での買いを入れるよう求めた。
ウォーレン・バフェット 米特殊化学会社ルーブリゾールを買収 (2011年3月14日)

大半の投資会社では、買収対象になりうる企業はすぐに「グレー・リスト」に入れられ、評価中に役員が売買することは禁止されている。

ソコル氏はそうした規制の対象には入っていなかった。彼は今回の取引前にバフェット氏にルーブリゾールの株式を保有していると通知したが、その際、いくら保有しているのか、いつ購入したのか問われることはなかった。

この一件はバークシャーの形式ばらないやり方を浮き彫りにしている。投資家がこの投資会社に高い信用を寄せているから、それが可能になっている。バフェット氏と彼のチームは投資権限や官僚的規制に拘束されずに世界中で投資機会を探し回ることができる。

バフェット氏はバークシャーのほかの役員がソコル氏をまねないよう企業統治について見直すべきだ。そのあとで彼は後継者選びに頭を使うことができよう。

ウォーレン・バフェット 米特殊化学会社ルーブリゾールを買収 

2011年3月14日
バークシャー・ハザウェイBerkshire Hathaway/NYSE BRK.a)が、米特殊化学メーカールーブリゾールLubrizol Corporation/NYSE LZ)を買収すると発表。
◆買収金額 約97億ドル(約7950億円)

米投資会社バークシャー・ハザウェイ、米特殊化学会社を買収
(2011年3月15日 日本経済新聞)
米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイBerkshire Hathaway/NYSE BRK.a)は2011年3月14日、米特殊化学メーカーのルーブリゾールLubrizol Corporation/NYSE LZ)を買収すると発表した。
ウォーレン・バフェット ルーブリゾール買収で信頼に傷

負債を含めた買収総額は約97億ドル(約7950億円)。業績が安定している同社を傘下に収めることで、長期的な収益の拡大を目指す。

バークシャーは昨年2月に米鉄道大手バーリントン・ノーザン・サンタフェを約265億ドルで買収。バフェット氏は今年2月末に公表した「株主の手紙」で、さらなる大きな買収に踏み切る意向を表明していた。

[PR] Amazon.co.jp バフェットからの手紙 「経営者」「起業家」「就職希望者」のバイブル

シティグループ|米政府救済策|不良資産保証、資本注入、普通株配当禁止 

米連邦準備理事会(FRB)と米財務省、米連邦預金保険公社(FDIC)は2008年11月23日(日曜日)、経営難に陥っている米最大手銀シティグループへの救済策を発表しました。

シティグループ|米政府救済策の要旨
不良資産3060億ドル(約30兆円)を保証
◆ 3060億ドルの不良資産から発生する損失のうち、最初の290億ドルをシティが負担。
◆ シティの負担を超える分は1割をシティ、9割を政府が負う。
◆ 財務省は最大で50億ドルを負担。
◆ 連邦預金保険公社(FDIC)は最大で100億ドルを負担。
◆ 米連邦準備理事会(FRB)もローンを貸し出す。
◆ 住宅ローン関連資産の保証期間は10年、それ以外の資産は5年。
◆ 保証の財源には金融安定化法で定めた計7000億ドルの公的資金を使う。

資本注入
◆ 保証料としてシティは財務省に40億ドル、FDICに30億ドルの優先株を発行する。
◆ 200億ドルの資本注入は財務省が優先株を購入して行う。
◆ 優先株の配当利回りは年8%。
◆ 資本注入の財源には金融安定化法で定めた公的資金を使う。

政府救済策の条件
◆ 自力増資のメドがつくまで普通株配当を禁止。
◆ 今後3年間、シティが1セントを超える四半期配当を出す場合には政府の同意が必要。
◆ 配当同意の条件は「適切な額の普通株増資を行える能力」。
◆ ボーナスを含む役員報酬の体系を見直しを政府に提出。
◆ 長期的な企業利益に対する報酬を基準とし、金額に「適切な上限」を設ける。


シティグループ同様に、金融安定化法による公的資金の注入を受けた金融機関は、大幅な減配や配当の停止に踏み切る可能性があると考えています。
≫ “特集” 《投資の視点》 【追跡】 ウェルズ・ファーゴの決算を追う
≫ “特集” 《投資の視点》 【追跡】 USバンコープの決算を追う
≫ “特集” 《投資の視点》 【追跡】 バンク・オブ・アメリカの決算を追う

《参考》
特集” 《投資の視点》 2008年金融・株式市場/政治総覧


米政府、シティ救済で不良資産30兆円保証 1.9兆円資本注入
[Nikkei Net|ニューヨーク|2008年11月24日 15:15]

 米連邦準備理事会(FRB)と米財務省、米連邦預金保険公社(FDIC)は23日、経営難に陥っている米最大手銀シティグループが抱える不良資産3060億ドル(約30兆円)を保証する救済策を発表した。損失が一定額を超えた分を政府が肩代わりする。同時に200億ドル(約1.9兆円)の公的資金も注入する。

 シティは財務悪化懸念から株価が急落しており、先週末から政府と支援内容を協議していた。保証対象の資産は、値下がりの激しい住宅ローンや商業用不動産ローンを裏付けとする証券化商品など。保証や資本注入の財源には金融安定化法で定めた計7000億ドルの公的資金をあてる。


シティの資産保証は最長10年 米政府救済策の詳細明らかに
[Nikkei Net|2008年11月24日 16:02]

 米政府が発表した大手銀シティグループ救済策の詳細は以下の通り。

(1)住宅ローン関連資産の保証期間は10年、それ以外の資産は5年。

(2)3060億ドルの不良資産から発生する損失のうち、最初の290億ドルをシティが負担。それを超える分は1割をシティ、9割を政府が負う。最大で財務省が50億ドル、連邦預金保険公社(FDIC)が100億ドルを負担する。米連邦準備理事会(FRB)もローンを貸し出す。

(3)保証料としてシティは財務省に40億ドル、FDICに30億ドルの優先株を発行する。

(4)200億ドルの資本注入は財務省が優先株を購入して行う。シティは年8%の金利を支払う。


シティの普通株配当を実質禁止、役員報酬に上限 米政府が条件
[Nikkei Net|ニューヨーク|2008年11月24日 16:29]

 米政府は、最大手銀シティグループの救済に伴い、自力増資のメドがつくまで実質的に同社の普通株配当を禁止する。具体的には今後3年間、シティが1セントを超える四半期配当を出す場合には政府の同意が必要。同意の条件として「適切な額の普通株増資を行える能力」を挙げた。

 またボーナスを含む役員報酬の体系を見直し、政府に提出するよう求めた。長期的な企業利益に対する報酬を基準とし、金額に「適切な上限」を設ける。

 利益が社外に流出するのを避けるとともに、多額の公的資金を使った金融機関救済に対する国民の反発を和らげる狙い。

ビル・グロース|「現在の状態は妥当か」と疑問の目を向ける常識力を 

「成功するためには、IQ以上のもの、CQが必要です。CQとは“常識力(Common Sense Quotient)”のこと。『現在の状態は妥当なのだろうか』」と疑問の目を向けることができることです。」

世界最大手の債券運用会社PIMCOのビル・グロース氏は2008年11月のInvestment Outlookで、成功には「常識力」が必要と強調しました。

「現在の状態は妥当なのだろうか」

私も、何度も何度も自分に問いかけています。

「恐怖心」、「銀行による貸し渋り」、「追加証拠金の差し入れ」など、株式市場の下落の原因の指摘には事欠きません。
≫ ジェレミー・シーゲル博士|貸し渋りが下げを加速 [2008/11/24]

その理由が百花繚乱に咲き乱れるほど、一時的にだけ業績が悪化している本当は健全な企業の価値と価格がかけ離れていきます。

「誰が裸で泳いでいるかは潮が引くまで分からないものだ。」

現在の米国最大手と名だたる金融機関の多くが愚かな投資(融資)をさらけ出していると投資家ウォーレン・バフェット氏は指摘しています。
≫ ウォーレン・バフェットからの手紙 2007年

その反対に、賢明な投資が実を結ぶのは、潮が引く時ではなく、春と夏のふたつの季節を乗り越えた、その後にくる豊穣の秋です。

「小鳥が鳴くのを待っていれば春は終わってしまう。」

投資は種は、まだ少し肌寒い春の始まりにまくものです。
≫ ウォーレン・バフェット|私は米国株を買っている [2008/10/18]

今が冬の時代への入り口なのか、出口に向かっているのか、常識力で見極めることが大切なようです。
≫ 【投資の箴言】 一番の買い時は“道路に血”があるときだ。その血があなた自身が流したものであっても。 [2008/10/24]

《参考》
≫ ビル・グロース|上げ相場は間近に迫っている。 [2008/10/29]
≫ ビル・グロース(PIMCO)|日本国債への積極投資を考えている [2008/10/25]


ギャンブルで圧勝した若き時代、今は債券王としてあのPIMCOを率いる!
投資の教科書|『債券王ビル・グロース 常勝の投資哲学』


Investment Outlook CQを駆使して
ビル・グロース | 2008年11月

私は自分自身について、そこそこ賢いものの、決して群を抜いて賢いわけではないと考えています。つまり、IQの高い人々の集まりであるメンサに入会できるほどではありませんが、大学を出て、真の教育の場である実社会で仕事を得られる程度の知力は持ち合わせているということです。母はよく、私がオハイオ州バトラー郡の小学1年生の中で、最も知能指数(IQ)が高かったと言っていました。そう言われると誇らしい気分になったものですが、その後、知能テストを受けた子供の数がごく僅かであったことを知りました。私はデューク大学を卒業し、UCLAの大学院を修了しましたが、どちらも最優秀とはいきませんでした。要するに、そこそこ賢いかもしれないけれど、天才ではないということです。それが私ですし、それで十分です。なぜなら、成功、特に仕事で成功するためには、IQ以上のものが必要だからと思えるからです。成功するためにはCQが必要です。

ここで言うCQとは「常識力(Common Sense Quotient)」のことです。常識力とは情報を吸収し、必要に応じて再利用することができるだけでなく、それを分析し、全く異なる状況や流れの中で活用できる能力を指しています。CQ分野のメンサが存在するとすれば、それに入会できる人は、一見して均衡した状態にある世界を見て、「現在の状態は妥当なのだろうか」と疑問の目を向けることができ、妥当ではないと判断される場合には、「いつ、どのように変化する可能性があるのか」と考えることができる人々です。しかし、CQには、自分自身についても他人についても、その存在を確認し、正確に測定することができないという問題があります。CQは捉えどころのないものであり、はかないものと言えるかもしれません。そして、他に類を見ないほど、きわめて個人的なものでもあります。自分自身の視点に立つ限り、世界は常に妥当であり、他人はそれをなかなか理解してくれないと感じられます。それでも、ビジネスの世界と投資の世界では、IQが見るからに高くても経験により磨かれるCQ値の低い、表層的な人々の真の姿が、時間と共に明らかになるものです。IQとCQが共にメンサに入会できるほど高いウォーレン・バフェット氏は、ずっと以前、彼独特のくだけた調子でそれを見事に表現しています。「誰が裸で泳いでいるかは波が引くまで分からないものだ」。

ジェレミー・シーゲル博士|貸し渋りが下げを加速 

「直近の株価下落は経営環境の急激な悪化を市場が恐れているためだ。下げを加速させているのは銀行の貸し渋りだ。財務内容が健常な企業や個人への融資にも慎重で、銀行は現金をため込んでいる。米当局による利下げと巨額の資本注入の狙いを無視している。」

米ペンシルベニア大ウォートン校教授で投資の教科書|『株式投資の未来の著者、ジェレミー・シーゲル博士は2008年11月13日、日経新聞の取材に、「市場の下落は、市場参加者の恐れと貸し渋りが原因」と話しました。

一方で、世界最大の債権投資会社PIMCOを率いるビル・グロース氏は、株式市場の下落は恐怖心ではなく「使い証拠金」が原因としてきしています。
≫ ビル・グロース(PIMCO)|株安は恐怖心ではなく追加証拠金差し入れが原因 [2008/10/25]

「銀行の貸し渋り」であれ、「追加証拠金の差し入れ」であれ、その背後にあるのは、ミスター・マーケットの感じている「恐怖心」です。

「われわれが恐れるべき唯一のことは恐れそれ自体だ」
"The only thing we have to fear is fear itself."

世界恐慌を克服するためにニューディール政策を行ったフランクリン・ルーズベルト大統領のあまりにも有名な就任式の言葉です。

「現在の状態は妥当なのだろうか。」

今、個人投資家に一番必要なことは、他の市場参加者よりも群をぬいて賢いよりも、「常識力(Common Sense Quotient)」です。

これは、2008年11月に発表されたビル・グロース氏のInvestment Outlookでの指摘です。
≫ ビル・グロース|「現在の状態は妥当か」と疑問の目を向ける常識力を [2008/11/24]

株式市場の津波にまどわされず、もう一度、自分自身に問いかけています。

「現在の状態は妥当なのだろうか。」

すでにいち早く、「いいえ!」と答えを出している投資家がいます。

「私は米国株に投資している。」

ウォーレン・バフェット氏です。
≫ ウォーレン・バフェット|私は米国株を買っている [2008/10/18]

「現在の状態は妥当なのだろうか。」

個人投資家が各々出さなければいけない答えだと思います。
≫ 【投資の箴言】 暴落する市場から目をそむける投資家に成功するチャンスはない。

《参考》
≫ “特集” 《投資の視点》 2008年金融・株式市場/政治総覧
≫ ジョージ・ソロス|人為的規制で市場の流動性を低下させるべきではない [2008/11/16]

ウォーレン・バフェット氏推薦 「すべての投資家が学ぶべき新しい事実」
投資の教科書|『株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす』


貸し渋りが下げを加速
[日本経済新聞|2008年11月13日]

ジェレミー・シーゲル氏(米ペンシルベニア大ウォートン校教授)
直近の株価下落は経営環境の急激な悪化を市場が恐れているためだ。どの経営者も「これまで経験したことのない厳しい環境」と強調、売りが止まらなくなってきた。下げを加速させているのは銀行の貸し渋りだ。財務内容が健常な企業や個人への融資にも慎重で、銀行は現金をため込んでいる。米当局による利下げと巨額の資本注入の狙いを無視している。



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