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ウォーレン・バフェット|米景気は09年まで回復見込めず、米株は1年前より魅力的 

「米経済は依然として景気後退期にあり、2009年までに回復する可能性は低い。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は、低成長見通し・インフレ高進・信用状況の悪化に直面した景気を刺激する“魔法の杖”を持っているわけではない。私の判断では、今後5カ月以内に(米景気が)改善する見込みはない。」

ウォーレン・バフェット氏は2008年8月22日、CNBCとのインタビューで米経済の見通しを示しながら、さらに米国の金融政策が袋小路に追い詰められていることを指摘しました。

私にとって、バフェット氏の重要な動きは、同氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが、一時の210億ドルあったドル安を見込んだポジションをすべて解消したことを明らかにしたことです。

これまで一貫してドル安の見方を示してきたバフェット氏は、これ以上の急激なドル安にはならないと見通しが変化させたことが分かります。
≫ ウォーレン・バフェット|ドル安は続く。FRBは再び金融緩和を迫られる。 [2008/06/03]

FRBの米経済の下支えを狙ったドル安誘導策が、インフレ抑制のために修正を迫られているとバフェット氏は指摘しているのではないかと読みとりました。

バフェット氏は、すでにドルは長期的に底値圏にあると見ているようです。


さらに、バフェット氏は米国市場への見方も前向きになりつつあるようです。

「米株式は1年前よりも“魅力的”になっている。」

バフェット氏は2007年12月26日のCNBCとのインタヴューで、「現時点(2007年末)では金融サービス業界を魅力的な投資先とみていないが、2008年半ばまでに、この見通しが変わる可能性がある。」と話していました。
≫ ウォーレン・バフェット|現時点で金融機関への投資検討せず、08年半ばには投資の可能性 [2007/12/27]

金融機関への投資を示唆しているとは特定できませんが、バフェット氏の視点が欧州から米国に向き始めているということです。
≫ ウォーレン・バフェット|十分な規模を持ち、長期的に成功の展望のある欧州企業を探している。 [2008/06/09]

そもそも、「“世界”が崩壊しても投資は続ける。」とバフェット氏は話していました。
≫ ウォーレン・バフェット|世界が崩壊しても企業投資は続ける。 [2008/06/09]

バフェット氏の“世界”には当然米国市場も含まれており、米経済が崩壊(景気後退)しても、その市場の危機の中でバリュー投資をさらに謳歌しはじめているようです。
≫ ウォーレン・バフェット|市場の危機を謳歌。バリュー投資に好機到来。 [2008/03/03]


2008年8月14日に米証券取引委員会(SEC)に報告されたバフェット氏の率いる投資会社バークシャー・ハサウェイの株式保有報告書によれば、2008年4-6月期では、ほとんど新規の投資が行われていませんでした。
≫ ウォーレン・バフェット|バークシャー・ハサウェイ|保有銘柄・保有株売買 報告書 2008年6月30日時点

逆に、ベルギーのビール大手インベフがバドワイザーを販売する米ビール大手アンハイザー・ブッシュに買収提案を行い攻防戦が繰り広げられていた期間中に、保有する同社株の6割を市場で売却していました。
≫ ウォーレン・バフェット|アンハイザーブッシュの保有株6割を売却 NRGエナジーに新規投資 [2008/08/24]

バフェット氏のキャッシュ・ポジションは恐ろしく積み上がっています。

2008年6-9月期には、米国内での大きな投資を進行させているのかもしれません。

私も今まで以上に、売り叩かれている米国市場に注目していくことにしましょう。


またバフェット氏は、米政府系住宅金融公社の米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)について両社の株式は“無価値”の可能性が高いと指摘しています。

「(両社を)政府が救済に乗り出した場合、株式が無価値になる可能性はかなり高い。両社は“大き過ぎてつぶせない”。独立した会社としては“もはやこれまでだ”。実際のところ純資産がない。」
≫ “特集” 《投資の視点》 【追跡】 ファニーメイとフレディマックの経営危機を追う

まさに、“これまでだ!”のようです。

ファアニーメイとフレディマックの株式が無価値となるとき、米国市場では金融関連株の下げがもう一度やってくるでしょう。

バリュー投資家には、市場の危機を謳歌するチャンスが訪れそうです。

― 株式投資で個人資産6兆円を築いた投資家ウォーレン・バフェットに学ぶ ―
投資の教科書|『バフェットの教訓―史上最強の投資家 逆風の時でもお金を増やす125の知恵』


米景気は09年まで回復見込めず、米株は1年前より魅力的=バフェット氏
[ニューヨーク 22日 ロイター|2008年 08月 23日 10:21 JST]

ウォーレン・バフェット|米景気は09年まで回復見込めず、米株は1年前より魅力的

 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は22日、米経済は依然として景気後退期にあり、2009年までに回復する可能性は低いと指摘した。ただ、米株式は1年前よりも「魅力的」になっているとの見方を示した。

 同氏はCNBCとのインタビューで、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は、低成長見通し・インフレ高進・信用状況の悪化に直面した景気を刺激する「魔法の杖」を持っているわけではないと指摘。「私の判断では、今後5カ月以内に(米景気が)改善する見込みはない」と述べた。 

 同氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRKa.N)は、一時の210億ドルあったドル安を見込んだポジションをすべて解消したことを明らかにした。

 米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N)については、政府が救済に乗り出した場合、株式が無価値になる可能性はかなり高いとの認識を示した。

 両社は「大き過ぎてつぶせない」とし、独立した会社としては「もはやこれまでだ」と述べた。また「実際のところ純資産がない」と語った。

 両社支援に関わるための打診は受けていないとし、民間セクターが支援するには規模が大きすぎるとの見方を示した。両社が発行・保証する債券に関しては、投資家には「何も起こらない」と述べる一方で「普通株や優先株は別問題だ」と語った。



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