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ジョージ・ソロス|人為的規制で市場の流動性を低下させるべきではない
「懲罰的な規制は重大な過ち。人為的規制で市場の流動性を低下させるべきではない。」
ヘッジファンドの役割や規制などに関する公聴会が2008年11月13日、米下院監督・政府改革委員会で開かれ、ヘッジファンド・マネージャーとしてトップ5位の利益を上げている5人、ジョージ・ソロス氏をはじめ、フィリップ・ファルコン氏、ジョン・ポールソン氏、ジェームズ・サイモンズ氏、ケネス・グリフィン氏が証言しました
ソロス氏は、緊急首脳会合(金融サミット)などで浮上する市場規制強化の行き過ぎに懸念を示しながらも、「システミックリスク(危機の連鎖)は適切に監視される必要もある」と指摘し、ヘッジファンドの情報開示や透明性の確保には一定の理解を示しました。
≫ ジョージ・ソロス|新規投資・保有銘柄・保有株売買 【最新情報】
ジョージ・ソロス氏 (ソロス・ファンド・マネジメント)
≫ ソロス・ファンド・マネジメント|保有銘柄一覧 「様式13-F」報告書 2008年6月30日時点
◆ 深刻な景気後退は避けられず、恐慌の可能性も排除できない
◆ 市場規制強化の行き過ぎに懸念
◆ システミックリスク(危機の連鎖)は適切に監視される必要
◆ ヘッジファンドの情報開示や透明性の確保には一定の理解
◆ 長期的な収益に高い税率を課すことに同意
◆ ヘッジファンドの運用残高が4分の1まで減少してもおかしくない
≫ ジョージ・ソロス|ヘッジファンド業界、3分の1の規模に縮小 [2008/11/04]
フィリップ・ファルコン氏 (ハービンジャー・キャピタル・パートナーズ)
「我々は米国の企業が必要とする資本を供給している。」
◆ ヘッジファンドの存在意義を強調
◆ ヘッジファンドは金融危機に加担していない
◆ ヘッジファンドセクターの透明性向上、報告体制の強化を支持
◆ 長期的な収益に高い税率を課すことに同意
ジョン・ポールソン氏 (ポールソン&カンパニー)
◆ ヘッジファンドへの課税強化に否定的
※ 住宅価格が全米規模で下落すると見越し、2008年の運用実績はでプラス
ジェームズ・サイモンズ氏 (ルネサンス・テクノロジー)
◆ 長期的な収益に高い税率を課すことに同意
ケネス・グリフィン氏 (シタデル・インベストメント・グループ)
◆ ヘッジファンドへの課税強化に否定的
※ 2つの旗艦ファンドの成績が大幅なマイナスに落ち込み苦戦
タイ・バーツの暴落の時を思い出します。
今回の金融混乱の振れ幅を助長することにヘッジファンドは関係していたと思いますが、ソロス氏がタイ・バーツ暴落の時に証言したのと同じように、ヘッジファンドの動きがどうであれ、結局は住宅価格は暴落し、金融混乱に陥っていたのだと思います。
それは、グリーン・スパン前FRB議長も認めていることです。
≫ グリーンスパン前FRB議長|金融監督で「過ち犯した。」 [2008/10/24]
金融混乱の犯人探しをしたいところですが、最近では格付け会社への追及も影をひそめ、金融市場の影にいるヘッジ・ファンドをスケープゴートに仕立て上げたいのは、まったくタイ・バーツ暴落の時と同じです。
≫ ムーディーズとS&P|格付け手法見直し。サブプライムローン問題後の格付けとは? [2008/02/12]
レバレッジを使って金融取引をしていたのは、ヘッジファンドだけではありません。
米金融業界全体が、そして住宅を購入する市民ですら、レバレッジの暴走の中にいたのです。
「レバレッジ」といういかにも洗練された言葉を使っても、借金が借金であることは変わりません。
≫ 【投資の箴言】 「レバレッジ」と洗練された言葉で呼んでも借金は借金 [2008/11/16]
むしろソロス氏は、“過度なレバレッジ”は決して使いません。
a href="http://shelby.blog43.fc2.com/blog-entry-869.html" target="_blank" title="≫ ジョージ・ソロス|リーマン・ブラザースで1.1億ドル以上の損失か? [2008/10/28]">≫ ジョージ・ソロス|リーマン・ブラザースで1.1億ドル以上の損失か? [2008/10/28]
以下は私の私見です。
◆ ヘッジファンドはすべての市場参加者と同様に透明性は高めるべき。
◆ ヘッジファンドの規制と資金の流動性の規制は区別して議論されるべき。
◆ 流動性は“過度に規制”されるべきではない
《参考》
≫ ウォーレン・バフェット|バークシャー・ハザウェイの評価損96億ドル [2008/10/25]
≫ ジョージ・ソロス|金融帝国の座は欧米から中国へ [2008/10/28]
≫ ビル・グロース(PIMCO)|日本国債への積極投資を考えている [2008/10/25]
ソロス氏が警告するサブプライムローン問題後の「最悪の経済危機」とは?
投資の教科書|ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ
ジョージ・ソロス氏「懲罰的規制は過ち」 米下院で証言
[Nikkei Net|ワシントン|2008年11月14日 11:11]
「懲罰的な規制は重大な過ち」――。米有力ヘッジファンドの運用者であるジョージ・ソロス氏は13日、米下院監視・政府改革委員会が開いた公聴会で証言した。同氏は「人為的規制で市場の流動性を低下させるべきではない」と強調。緊急首脳会合(金融サミット)などで浮上する市場規制強化の行き過ぎに懸念を表明した。
ソロス氏は投資家の解約で苦境に立つ業界の将来について「運用残高が半分や4分の1まで減ってもおかしくない」と発言。「システミックリスク(危機の連鎖)は適切に監視される必要もある」とも語り、ファンドの情報開示や透明性の確保には一定の理解を示した。
公聴会には米国の著名ヘッジファンド4社の代表が参加した。ハービンジャー・キャピタル・パートナーズのファルコン氏は「我々は米国の企業が必要とする資本を供給している」と存在意義を強調した。
ソロス氏らヘッジファンド業界重鎮、透明性強化を支持
[ワシントン/ボストン 13日 ロイター|2008年 11月 14日 11:20 JST]
ヘッジファンドの役割や規制などに関する公聴会が13日、米下院監督・政府改革委員会で開かれ、著名投資家ジョージ・ソロス氏をはじめ、ジョン・ポールソン氏、フィリップ・ファルコン氏、ジェームズ・サイモン氏、ケネス・グリフィン氏という業界の重鎮が出席した。
各氏は業界の透明性を高めることには賛同したものの、ヘッジファンドが金融危機に加担したとされる問題では見解にずれがみられた。
ソロス・ファンド・マネジメント率いるジョージ・ソロス氏は、ヘッジファンドがすでにはじけた金融市場バブルの不可欠な要素と証言。
「いまや深刻な景気後退は避けられず、恐慌の可能性も排除できない」と述べた。
下院監督・政府改革委員会のワクスマン委員長は「ヘッジファンドは現在、実質規制を受けていない。ヘッジファンドには、保有やレバレッジ、戦略について報告する義務がない。当局はヘッジファンドの数や運用規模さえ把握できていない」と述べた。
ハービンガー・キャピタル・パートナーズのファルコン氏は証言で「ヘッジファンドセクターの透明性向上、報告体制の強化を支持する」と表明した。
今年の運用成績が過去最悪に低迷しているヘッジファンド業界は、大手投資銀行リーマン・ブラザーズ(LEHMQ.PK: 株価, 企業情報, レポート)の破たん、ここ数週間の株価急落をもたらしたと批判されている。
ファルコン氏は、ヘッジファンド業界を擁護。「最近の危機には、いくつかの金融セクターに属する企業の行動が加担しているが、わたしの見解ではヘッジファンドはそれに含まれていない」と述べた。
デビッド・ルーダー元米証券取引委員会(SEC)委員長も、現在の信用危機にヘッジファンドが大きな役割を果たしたとの説に否定的な見方。
「ヘッジファンドは過去数年間、活発な市場参加者だったが、危機につながる事象で重要な役割を担ったようにはみえない」と述べ、信用危機に深く関係しているのはモーゲージのオリジネーター(所有者)、投資銀行、格付け会社、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)取引でリスクを引き受ける側だと指摘した。
ヘッジファンド・リサーチ(HFR)の調査によると、ヘッジファンドの年初から10月までの平均運用成績はマイナス15.48%。
専門家からは、巨額の損失に投資家の解約・償還請求もあって、大量のファンド閉鎖を予想する声がでている。
ソロス氏は、ヘッジファンドはポートフォリオの50─75%縮小を余儀なくされるとの見方を示した。
ポールソン・アンド・カンパニーのジョン・ポールソン氏は、昨年に住宅価格が全米規模で下落すると見越した投資家の一人で、今年の運用で益を出している。
一方、ケネス・グリフィン氏のシタデル・インベストメント・グループは2つの旗艦ファンドの成績が大幅なマイナスに落ち込むなど苦戦している。
- [2008/11/16 20:06]
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